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ファクトリズム2023視察

ファクトリズム初視察

10月26日から始まったファクトリズム2023に参加いたしました。ファクトリズムとは門真市、八尾市・東大阪市・堺市など、町工場の多い市のメーカーが「こうばはまちのエンターテイメント」を合言葉に、ものづくりの現場を一般開放し、人々の生活を支え、世界を魅了するものづくりを体験、体感してもらう文化祭のようなイベントをめざしています。

ファクトリズムの存在は知っていましたが、今回3年ぶりにリアル開催になったこと、普段お世話になっている門真市の企業様が参加されているので訪問いたしました。

「布もの工房」 北次株式会社 様

一社目は北次株式会社様です。布かばんをメインにポーチや帽子、カバーなどの服飾雑貨からインテリア・産業資材まで幅広く製作されています。「企画から生産まで一貫してできる縫製工場」がセールスポイントです。

プログラムは、セールスポイントでもある一貫生産の現場を見学するものでした。以前から生産性1.5倍部会で拝見していたプログラムミシンの体験や、布を一気に切る機械を実演いただき、機械と職人技の融合を見ることができました。

自動プログラムで最初に型紙を記憶させ、カットする。

大日運輸株式会社 様

二社目は大日運輸株式会社様でした。こちらは以前のーカーブログでもご紹介し、門真市ものづくり企業ネットワーク 生産性1.5倍部会 有志のリーダーとして、ロゴ・ステッカー・のぼりのご依頼も受けた企業様です。会社名に「運輸」と入っていますが、運輸の他にメーカーとして建材加工サービス及び販売、そして倉庫保管サービスなどもされています。

大日運輸様は以前も取材に伺い、製造工程は理解していたのですが、生産性1.5倍部会での改善から工場レイアウトが変わったので、その点を拝見しました。また石井社長から経営・チームマネジメントに関する特別なお話も聞かせていただき、大変参考になりました。

接着後に出るバリを削る。

株式会社 一瀬製作所 様

三社目は株式会社 一瀬製作所でした。主な製作物はステンレス製建具カーテンウォール・R円形サッシ・手摺、建築装飾金物の製作、アルミ・スチール・真鍮・ステンレス金属金物などを高い技術で製作されています。実績も日本生命心斎橋ビルや京セラ本社新社屋、慶應義塾大学看護医療学部建設、一橋大学国際交流会館など、関西を中心に全国におよび、当日の説明会ではホームページには掲載されていない世界のハイブランドの店舗のお話もありました。

一瀬製作所様では、企業紹介の後、製作現場の見学、そしてワークショップを行いました。現場見学では4mの鋼材を90度に一気に曲げる工程を拝見しました。この4mの加工は珍しく、他工場でもなかなかないそうです。それが全国からご依頼を受ける理由でもあると思います。

ワークショップでは「溶接とナットを締めてペン立て作り」を体験しました。溶接は初体験な上にプロの設備なので、少し緊張しました。事前に「とにかく溶接時は直に見ないでください」と注意を受け、用心しながら製作してみましたが、タイミングがずれて2回ほど見てしまいました。その直後は目がまったく見えなくなり、現場の人は改めて大変な仕事をされていると感じました。(毎日作業していけば、慣れてきて耐性ができるそうです)出来は「良いと思います」と言われましたので、合格点かなと思います。

時間の関係で訪問できたのは3社様でしたが、来年はさらに違う企業様にも訪問したいと思います。

4m対応の機械。プログラムと職人技で曲げる。
溶接作業。目を逸らしながら、勘でつける。今回は担当の方のサポートで溶接する。
完成したペンケース。下の固定部分を溶接。
「コンセプト」と
「ストーリー」を
重視した制作手法
制作の考え方
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